えめの構築置き場

ハバタクオレ

ポケモンSVシーズン9パーティ考察 双竜こだわりサイクル

はじめに

皆さんお久しぶりです。emeです。前期のクレセドランの記事が思っていたより多くの人に見てもらうことができ、とても嬉しいです。個人的にもかなりの期間考察をして完成させた構築だったので思い入れのある記事となりました。今期のこの記事ですが、思ったような構築がなかなか組めず、記事の更新がかなり遅くなってしまいました。その分完成度はある程度はあると思うのでぜひ見ていってほしいです。

(ここではHABCDSといった略称を使用しています。)

 

考察

前期の結果から、定数ダメを絡めたサイクルが強いことがよくわかったため(ドヒドディンルー等)最初は定数ダメサイクルを作ろうとしていたのですが、どうしてもドヒドディンルーに辿り着いてしまい没に。逆にドヒドディンルー、キョジオーンのような低速受けサイクルを破壊する方の方向性にシフト。剣盾時代に愛用していたガブリアスに鉢巻を持たせることによって、ドヒドディンルーだけでなく、キョジオーンやカイリューサフゴ、ウーラオスにも強く出れると思い、鉢巻ガブから構築を組み始めることにした。

 

コンセプト

・ドヒドディンルーに負けない

・キョジオーン等の受けを木っ端微塵にする

 

個体紹介

ガブリアス

テラスタイプ 鋼  持ち物 こだわりハチマキ

げきりん ・じしん ・アイアンヘッド ・いわなだれ

陽気(S↑ C↓)

185(12)-180(236)-116(4)-x-106(4)-169(+252)

HB→陽気ミミッキュのじゃれ+かげうちを確定耐え

A→できるだけ高く

S→最速

構築の軸兼嫁ポケ枠。剣盾の時は襷ステロで最後の伝説環境を半年以上ともに戦ってきたが、この環境ではどう考えても鉢巻の方が強い。ドヒドディンルーはHPが実質無限であるドヒドイデで誤魔化すことが多いと思ったため、ドヒドイデから崩せるこのポケモンが環境的にも強く採用する価値があると思った。

テラスタイプの候補としては、ドラゴン、地面、鋼があると思ったが、耐性変化で強引に行動補償がつけられる鋼とした。

努力値に関しては、少しHBに振っているが基本ASぶっぱでいい。最速にすることで+1ガチグマやイーユイ、ウーラオス等の上から動けるため、最速は必須だと思っている。

技構成に関しては、タイプ一致メインウェポンの逆鱗、地震。対フェアリー打点のアイアンヘッドストーンエッジは当たらないので怯みも期待できる岩雪崩。

カイリュー

テラスタイプ 水  持ち物 あつぞこブーツ

しんそく ・じしん ・でんじは ・はねやすめ

腕白(B↑ C↓)

191(196)-171(132)-141(+108)-x-127(52)-103(20)

H→定数ダメ最小の16n-1

HB→意地パオジアンの弱点テラバーストをマルスケ込みで最高乱数以外2耐え

HD→臆病カミのムンフォをマルスケ込みで回復追いつき

A→できるだけ高く

S→準速50族抜き

カイリュー枠。鉢巻ガブを使う都合上ドラゴンの物理アタッカーは1枚でいいと思ったので、マルスケの誤魔化し性能を生かした耐久型での採用。前期の終盤個人的に、フェアリーテラバの龍舞カイリューカイリュー界隈で1番強いと思っていたが、結果的に流行っていなかった。そのため今期の構築に入れるつもりだったが、ドヒドイデの増加やオオニューラによる毒、鋼テラスの増加により見送った。

テラスタイプの候補としては、フェアリー、鋼、水があったが、対パオジアンや対水ラオスの性能の高さを評価して水テラスにした。副産物としてイルカマンにも強く出れるようになった。

努力値に関しては、特殊のクッションをジバコイルに任せることにしたので、D方面には最低限しか振らず物理に厚めに振った。

技構成に関しては、削りのソースとなる神速、地震。クッションカイリューには入れない理由がない羽休め。ラスト1枠はここでは電磁波にしているが、アンコールやアクアジェットでもいいと思う。

ドオー

テラスタイプ 鋼  持ち物 きあいのタスキ (特性 貯水)

・じしん ・カウンター ・どくびし ・じこさいせい

慎重(D↑ C↓)

223(140)-95-108(220)-x-152(+148)-40

H→定数ダメ最小の16n-1

HB→意地鉢巻ウーラオスインファイトを確定2耐え

HD→できるだけ高く

今期熱いと思っている枠。特性をちょすいにすることによってハバカミだけでなくテツノツツミや水ラオスにも強く出れるようになる。テラスを切ることでテツノツツミは完封することもできる。さらに襷を持つことでガチグマやウーラオスなど、処理がめんどくさい高火力物理も返り討ちにすることができる。

テラスタイプに関しては、炎、鋼で迷ったが耐性がより優秀な鋼で決定。正直フェアリーと氷を両半減できているので炎でも全然いいと思う。

努力値に関しては、カウンター採用のためBに振るか迷ったが、振ってもペラく全然カウンターで倒せるため結構厚めに振った。Dもカミを見る分には十分高いので大丈夫。

技構成に関しては、一致メインウェポンの地震。物理をぶっ飛ばすカウンター。サイクル有利になる毒菱。回復ソースの自己再生。

テツノツツミ

テラスタイプ ゴースト  持ち物 こだわりメガネ

ハイドロポンプ ・フリーズドライ ・れいとうビーム ・クイックターン

臆病(S↑ A↓)

131-90(-)-135(4)-176(252)-80-206(+252) ※クイタン採用のためA個体値最高

脳死CS

やばすぎるペンギン枠。ツツミと言えばドロポン外すから…という意見がよくあるが、眼鏡ツツミに関しては、立ち回り次第でドロポンを打たずに勝てる試合も結構あるので全然強い。これ当てないと負け!という盤面を多く作ってしまうとそのうち外して負けるのは当たり前なので、ドロポン外しに文句言う前にちゃんと自分のプレイングを見直した方がいいと思う。冷ビでも十分火力は伸びるので本当に使い方だと思った。初手に投げても強いし裏から投げても強い。パオにあと投げからテンポを取れるし、使っていて本当に頼もしかった。

テラスタイプの候補としては、水や氷、ゴーストだと思うが、水氷での火力増強よりも、ゴーストの耐性変化の方が魅力的に見えたのでゴーストで採用。

努力値に関しては、パオカミの上から動くため最速は確定。火力も欲しいためCぶっぱも確定。特殊方面にはいくら振ってもペラペラだし、物理方面はある程度の攻撃なら1発は耐えてくれるので本当にCSぶっぱでいいと思う。

技構成に関しては、一致メインウェポンのハイドロポンプ、冷凍ビーム。範囲補完ができてかつ火力も出るバグ技フリーズドライ。対面操作技のクイックターン

ジバコイル

テラスタイプ 飛行  持ち物 とつげきチョッキ (特性 アナライズ)

10まんボルト ・ラスターカノン ・ボルトチェンジ ・ヘビーボンバー

冷静(C↑ S↓)

177(252)-90-135-194(+212)-116(44)-x

HD→臆病眼鏡サーフゴーのシャドボ確定2耐え

  臆病イーユイの悪波を確定2耐え

  臆病イーユイの火炎放射

C→できるだけ高く

特殊のクッション枠。カミツツミの両方に強いポケモンを探していたところ該当したため採用。このポケモンは前期の終盤から注目しており、意外とやれるぞ!と思っていたため、前期の上位構築記事にチラホラいて嬉しかった。

テラスタイプの候補としては、水、フェアリー、飛行で迷ったが、テラバを採用しないため単純に単体の耐性変化だけを評価して飛行にした。実際に使ってみてもこのポケモンにテラスを吐いたことがなかったのであまり影響はなさそう。

努力値に関しては、チョッキを持たせるためDには最低限しか割かず、火力を伸ばすようにした。そのおかげでヘビボン+10万でイーユイを倒せたことで勝てた試合もあったので結果的には良かったです。

技構成に関しては、一致メインウェポンの10万ボルト、ラスターカノン。対面操作技のボルトチェンジ。カミに打ち込むヘビーボンバー。

パオジアン

テラスタイプ フェアリー  持ち物 こだわりスカーフ

・つららおとし ・カタストロフィ ・テラバースト ・せいなるつるぎ

意地っ張り(A↑ C↓)

159(28)-189(+252)-109(68)-x-93(60)-168(100) ※テラバ採用のためA>2Cが良い

H→定数ダメ最小の16n-1

HB→無振りディンルーの地震

HD→テラス時に臆病イーユイの火炎放射を93%で耐え

A→火力を出すために特化

S→最速100族抜き

最凶のポケモン枠。構築に高速物理アタッカーが欲しかったため採用。前期の記事から襷のカタストロフィ採用したパオジアンがとても強く見え、入れてみたかったが、ブーストを流したあとのカミやツツミ、パオジアンの上から確実に動いて欲しかったためスカーフでの採用。

テラスタイプの候補としては、電気、フェアリーで迷ったが、パオラオスに一貫するウェポンが欲しかったためフェアリーでの採用とした。

努力値に関しては、スカーフを持たせるため素早さには最低限しか振らずに、火力を伸ばして耐久に振り分けた。Dに振ったことで、ヒードランのラスカを耐え、ワンチャン繋いだ試合があった。(結局負けた)

技構成としては、一致メインウェポンの氷柱落とし、安定した削りを入れられるカタストロフィ。範囲を広げるテラバースト。最初はラスト1枠サイコファングで使っていたが、鋼に対する打点がなくて困ったのでせいなるつるぎに変更。

 

基本選出、立ち回り

ガブが刺さっている時

ガブリアス+ツツミorパオジアン+その他から1

ガブを初手に置いて場を荒らした後上からスイープできる枠とクッション1枚を選出することが多かったです。パオを出す時は出来るだけカイリューを投げないようにしていました。(テラスタルをお互いに使いたいため)

ガブが刺さってない時

ツツミ+ガブ以外から@2

この選出が1番多かったように思います。とにかくツツミが強すぎてツツミを投げていました。今回初めて自分で使ってみて分かりましたが、メガネツツミが強すぎます。この構築はパオジアンに後投げしながら圧をかけられるのがこのポケモンしかおらず、対パオジアン入りには必須となります。(この構築の完成度が低いのが悪い)初手パオをこちらも投げてテラバーストをぶっぱすることもできますが、先にテラスを吐いてしまうことや、パオパオ対面で交代された時にディスアドなのであまりしたくはないです。ツツミが裏から投げても初手に投げても本当に強すぎてめっちゃ好きになりました。

 

ツツミに関して

今回はじめてツツミを使ってみて思ったことがいくつかあったのでメモ程度に残しておきます。

ツツミといえばよくドロポンが命中不安だからという声をよく聞きます。確かに命中不安ではありますが、そんなに文句を言うほどではないなというのが率直な感想でした。エナジー型を使っていないのではっきりとはいえませんが、ツツミは立ち回り次第でドロポンを打たずとも試合を終わらせる力があります。脳死でドロポン押して、あー外したー負けたーとか言ってる人はツツミに失礼なので今すぐ使うのをやめた方がいいです。じゃあきちんと考えてプレイングしたらドロポンはいらないのかと言われればそれも違います。自分は今回ツツミを選出した時は、ドロポンを打たずにどう勝つかを1番に考えて立ち回りましたが、どうしても打たなければいけない場面は出てきます。ただ、打たなければいけない場面を極限まで減らすことで、ドロポンによる運負けはほとんどなくなります。確かにドロポン外しが影響して負けた試合もありましたが、80%は命中率があるので、打たなければいけない場面を減らすことができれば、ストレスを感じることは本当に少なくなります。それどころか、ドロポンを確率以上に当てた時や、フリドラなどでの氷という上振れ要素もあるので本当に強いです。

今回は眼鏡型で使いましたが、エナジー型ももちろん強いです。とはいえ、自分はアンコール択がかなりしょうもないと思っているので、立ち回りの中で扱いやすい眼鏡の方が自分に合っていました。

Special Thanks

今回もレンタル構築を作ってくれたゆえのかみ様

ここまで読んでくださった皆さん

参考戦績

ビギナー級からマスターボール級まで自分で使ってみました。実際扱いにくくはありましたが、マスボ級にあげるだけならほとんど苦労しませんでした。

おわりに

今回はドラゴン2匹とこだわり3匹という少し歪なパーティとなっています。実際に使ってみて、正直少し使いにくいパーティではあるなと思いましたが、強くて勝てていたので記事としてまとめることにしました。レギュDは構築を組むのが本当に難しくかなり試行錯誤していました。一応人に見せられるくらいには形になったと思ったため公開しましたが、ここおかしいんじゃない?こここっちの方が良くない?等ありましたら、X(旧Twitter)のDMで言ってくださると参考にします。

今回もレンタルを公開しているので使っていただけると幸いです。記事の更新が遅くなってしまって申し訳ないです。来月も更新予定ですので、また見に来てくださると嬉しいです。